いつも同じ服で過ごすって、実際にやってみるとどんな感じなの?
こんにちは、コウタロウです。
生産性を上げるという観点から、いつも同じ服を着る人がいます。
同じ服を着ている有名人は、次のような方たちです。
- スティーブ・ジョブズ(Apple CEO)
- マーク・ザッカーバーグ(Facebook CEO)
- バラク・オバマ(元アメリカ大統領)
これらの人が、毎日同じ服装で過ごしているのは有名な話ですよね。
ちなみに、スティーブ・ジョブズ氏がいつも身につけていたのは、次の3点です。
- イッセイ ミヤケの黒のハイネック
- リーバイスのジーンズ
- ニューバランスのスニーカー
また、他の有名人だと、
- マーク・ザッカーバーグ氏は、グレーのTシャツ
- バラク・オバマ氏は、グレーか青色のスーツ
を着用しています。
同じ服を着ることにこだわる理由
彼らが同じ服を着ることにこだわっている理由は「決断する数を減らすため」です。
彼らは毎日、重要な決断を山ほどしなければなりません。
毎日の服選びで「今日は何を着ようかな?」とエネルギーを消費することを嫌いました。
彼らは、人生で重要だと思うことにエネルギーを集中させるため、日々の「決断する数」を減らしたのです。
スティーブ・ジョブズとかは決断のエネルギーを節約するのは必要かもしれないけど、自分には必要ないのでは?
こんな声が聞こえてきそうです。
しかし、そんなあなたにお勧めしたい本があります。
「いつも同じ服装で過ごしてみようかな」と思えるかもしれません。
それがコチラです。
私はこの本に影響を受けて、同じ服装で過ごす生活に切り替えました。
実際に、同じ服で過ごしてみてわかったことを紹介していきます。
まずは私が影響を受けた『がんばらない戦略』がどのような本なのかを紹介します。
『がんばらない戦略』のあらすじ
あるところに、ガンバール国とガンバラン王国という国がありました。
ガンバール国に住んでいる人は、がんばっているのですが、まったく成果に結びつきません。
一方のガンバラン王国の人たちは正反対で、がんばらずに成果を出しています。
この本の主人公は、ガンバール国に住んでいる女の子「ミサキ」。
ガンバラン王国を旅しながら、一風変わった人たちと出会います。
彼らとの出会いを通じて、「がんばらない戦略」を学んでいくストーリーです。
1話ごとがゆるめのストーリー仕立てになっているので、サクサク読み進めることができます。
同じ服ばかり着てる男
あなたにぜひ読んでほしいのは、物語の序盤「STAGE1 同じ服ばかり着てる男」です。
このストーリーのポイントは、次のとおりです。
本当に重要なことに意思決定をするため、どうでもいいことは自動化し、エネルギーを節約する。
ストーリーの概略
主人公「ミサキ」は、黒いセーターにデニムのパンツを履いた男に出会います。
男は「ミサキ」が空腹であることを知り、家に招いて食事を出します。
男の家には妻と子どもが住んでおり、全員黒いセーターにデニムという服装です。
男とその家族は、毎日同じ服装で過ごしています。
服装だけでなく、朝食と昼食も毎回同じものを食べています。
このような生活をしている理由を、男は次のように語ります。
人間ってね、本当に何かを決める集中力って、一日10回分しかないんだよ
川下和彦、たむらようこ著 『がんばらない戦略 99%のムダな努力を捨てて、大切な1%に集中する方法』2021 株式会社アスコム
男は、集中して決めるための力は一日に10回しかないことを、「一日に使える意思決定のカードは10枚しかいない」と表現します。
男はさらに続けます。
だからね、本当に決めなきゃならないことのために、決めなくていいことを僕は、自動化しておくんだ。
朝、何を着ればいいのか、なんてことに、貴重なカードを使いたくないからね。
川下和彦、たむらようこ著 『がんばらない戦略 99%のムダな努力を捨てて、大切な1%に集中する方法』2021 株式会社アスコム
つまり、本当に重要なことを決めるときのために、服装や食事を選ぶエネルギーを節約しているということです。
男は、仕事での意思決定を重視しているため、服装や食事を毎回同じものに決めて、エネルギーを節約することにしたのです。
もちろん、重要なことは人それぞれで違います。
仕事上で意思決定のカードを使いたい人もいるでしょうし、食べるのが好きなら食べることに意思決定のカードを使えば良いのです。
参考|私の服のスタイル
私はお気に入りの服を見つけて、それを着続けることにしています。
毎日お気に入りの服を着ることできて、さらに選ぶ手間もないことは、私は素晴らしいと感じています。
それでは、私の仕事スタイル(平日)と、私服のスタイル(休日)を紹介します。
仕事
夏は黒のポロシャツ(ドライ生地)を3着と、ユニクロのチノパンです。
それ以外の季節はスーツです。
スーツは4着ほど、別々の生地や柄を持っています。
ワイシャツは「SUIT SELECT(スーツセレクト)」で気に入ったシャツ(同じもの)を5着持っていて、休日にまとめてアイロンしています。
私服
夏は無印良品の「太番手天竺編みポケット付Tシャツ」を3着
冬はチャンピオンのトレーナーを3着
ズボンは通年、ユニクロのチノパンかジーンズです。
休日は土曜日、日曜日が主なので、3着あればほぼ問題ありません。
下着類
下着と靴下はユニクロで同じものをまとめ買いしています。
特に靴下は同じものをまとめ買いして良かったと思います。
なぜなら、洗濯物をたたむときに靴下のペアを探さなくてもいいからです。
全部同じ靴下なので、どれを組み合わせても正解です。
あと、1足なくなってもダメージゼロです。
いつかもう1足なくなれば、再び余りなくペアができますから。
メリット・デメリット
ここからは、同じような服装をすることで感じたメリット、デメリットを紹介していきます。
メリット
主なメリットは次のとおりです。
服装が決まっているので、毎朝服を選ぶことはありません。
引き出しを開けて、1番上にある服をとればいいのです。
毎朝のストレスがなくなるので、快適に感じます。
また、同じ服を着るので、余分な服を買うことがなくなります。
余計な服を買わずに済むため、余計な出費がなくなるものメリットですね。
同じ服を着続けるということは、これまで持っていた服は必要なくなります。
また、これから余計な服を買わなくなるため、クローゼットや引き出しの中身がスッキリします。
持ち物を減らすことができるのもの、同じ服を着続けることのメリットだと感じます。
デメリット
次に、主なデメリットは次のとおりです。
同じ服装で生活するようになってから、おしゃれを楽しむという感覚は減りました。
新しい服を買う機会が減るので、「新しい自分だ!」と気持ちがときめく機会も減るからです。
いろいろなファッションを楽しむのが好きな人には、同じ服で過ごす生活は向いていないと思います。
実は、同じ服装を着続けるのに慣れていない時期は、友人に会うのが少し恥ずかしかったです。
なぜなら「いつも同じ服を着ているけど、服持ってないの?」とか思われるのが嫌だったからです。
友人ではなく、デートだったらさらに恥ずかしいだろうと思います。
ちなみに、友人などから同じ服を着ていることを指摘されたことはありません。
あえて言わないだけなのか、それともまったく気づいていないか。
意外と、他人のことには無頓着なのかもしれません。
服選びのポイント
何着か同じ服を揃えることを前提に服を選び時に、注意すべき点があります。
再生産の見込みがないものを買うと、それが古くなったときに買い足すことができない
私が「SUIT SELECT(スーツセレクト)」でワイシャツを選んでいたときの話です。
店員さんから聞いた話では、このブランドは、スタンダード商品以外は、小ロットで生産しているそうです。
スタンダード商品は毎年生産されますが、少し柄が入ったものなどは、もう生産されない可能性があるそうです。
つまり、スタンダードではない商品を着続けようとすると、同じものに二度と出会えなくなるかもしれないのです。
どの服を着続けるかを決めるときは、それがスタンダードなラインナップかどうかに注意しましょう。
向いている人・向いていない人の特徴
これまで、メリットとデメリットを紹介してきました。
しかし、自分は果たして、同じ服を着て生活をすることができるのか?と気になる方もいるのではないでしょうか。
ここからは、同じ服を着続けるのに向いている人、向いていない人の特徴を紹介します。
向いている人
同じ服を着続ける生活に向いている人は、次のとおりです。
- お金と時間を節約して、生産性を上げたい人
- 持ち物を減らしてスッキリしたい人
私は、同じ服を着るようになってから、生活がシンプルになったように感じます。
毎朝、服を選ぶ手間が省けましたし、服に対する出費が減りました。
持っている服も減ったので、身の回りがスッキリしました。
同じものを着続けるため、服の質(着心地や機能性など)にこだわるようになったと思います。
同じ服を着続けるということは、服のこだわりがなくなるわけではなく、自分のお気に入りを着続けている感覚です。
向いていない人
同じ服を着続ける生活に向いていない人は、次のとおりです。
- いろいろなファッションや流行を楽しみたい人
- 周りの視線が気になって仕方ない人
いろいろなファッションを楽しみたい、流行を追いかけたい人
いろいろファッションを楽しみたい人、流行を追いかけたい人は向いていません。
もし、ファッション雑誌などで流行を追いかけることに気疲れを感じるようなら、試すと良いかもしれません。
個人的な意見ですが、流行はすぐに変わるので、短期的な喜びを追いかけるようなものだと感じています。
せっかく買ったのに、数年後には興味が薄れてしまうのはもったいないと思います。
一方で、お気に入りの服をずっと着続けていれば、長期的に満足度は高くなります。
服を選ぶ楽しさは犠牲になりますが、服を選ばない快適性で得られるメリットも大きいと思います。
周りの視線が気になって仕方ない人
周りの視線が気になる人も、同じ服を着ることに向いていないです。
かつて私も、頻繁に会う友人に「どう思われているんだろう?」と思っていました。
友人ならまだしも、恋人や気になる相手となると、さらに相手からどう見られるかは気になりますよね。
相手からマイナスの評価をされてしまうことが心配だからです。
時間が経てば慣れるので、周りの視線は気にならなくなります。
あと個人的には、同じ服を着ている理由を説明するのが面倒だと感じることがあります。
「生産性を上げるため」とか「大事な決断は1日にできる回数が限られているから、服装を固定化している」とか説明すると、めんどくさそうなやつだなって思われそうですよね。
私が「SUIT SELECT(スーツセレクト)」でワイシャツを選んでいるとき、店員さんには「毎回服を選ぶのがめんどうだから」と説明しました。
そもそも、あまり指摘されるものでもないので、気にしなくてもいいものだと思います。
まとめ
今回の記事では、いつも同じ服で過ごすメリット・デメリットや、向いている人・向いていない人について紹介しました。
- ミニマリスト的な服装は、お気に入りの服を見つけて、それを着続けるということ
- 本当に重要なことを決めるために、服装を選ぶエネルギーを節約する
- お金と時間を節約して、生産性を上げたい人はオススメ!
同じ服装を続けることで得られるメリットはけっこう大きいと思うので、気になる方は試してみてください。
いきなり服装を全て統一しなくても「まずは同じTシャツを数枚だけ持つ」などで試してみてはいかがでしょうか。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。