今回は、努力を最小にして生活を出す方法を紹介します。
参考にした本は、ひろゆき氏が書いた『1%の努力』です。
この本は、『自分には向いていない分野にはさっさと見切りをつけて、「1%の努力」で幸せに暮らしましょう。』という内容が書かれています。
この記事は次のような人におすすめです。
- 努力でなんとか結果を出そうとがんばってしまう人
- ラクをしたりサボったりするのが下手な人
- 逆張りで考えるのが苦手な人
- 1%の努力の概要と、ひろゆき氏の人生観
- サボることのメリット
- 努力せずに人生を生き抜くために必要な考え方
それでは、さっそく見ていきましょう。
著者の紹介
本名:西村博之(にしむらひろゆき)
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移住し、中央大学へ進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。
1999年、日本最大級の掲示板サービス「2ちゃんねる」を開発し、管理人となります。
2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、翌年にはアップロードされた動画にコメントをつける機能を持ったサービス「ニコニコ動画」を開始しました。
2009年には「2ちゃんねる」の譲渡を発表し、2015年には英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人になりました。
現在、テレビやYoutubeなどで人気を集めています。
本の概要
この本は、ひろゆき氏が考える「人生の生き方」や「物事の捉え方、考え方」について紹介されています。
これらを簡潔にまとめると、次のとおりです。
- 努力して、正面突破で乗り切ろうとすると幸せになれない
- 頑張らなくても成果が出るところで勝負すべき
- 最低限やらなければならないのは、努力しないための努力をすること
本書は「ひろゆき氏の場合はどうだったか」という視点で書かれている部分が多く、一般化されたノウハウが書いてあるわけではありません。
なるべくラクをしてダラダラすることに抵抗がない人は、ひろゆき氏の発想に強く共感できると思います。
逆に、ダラダラするのに罪悪感を感じる人には、いかに力を抜いて成果を出すか?という観点で学びがあると思います。
ひろゆきさんの人生観
ひろゆき氏の人生観を一言で表すと「努力しない努力を極める」です。
実は、本書はひろゆき氏が書いているわけではありません。
ひろゆき氏が編集者に語った内容を、編集者がまとめたものが「1%の努力」として書籍化されています。
ひろゆき氏が書いたと明記されているのは「序文」と「おわりに」くらいです。
また、本のタイトルである「1%の努力」という言葉も、編集者から提案された言葉でした。
これを知ってあなたは「サボっている」と感じましたか?
しかし、これはまさに、ひろゆき氏を人生観を表していると感じます。
「本を出版するには、自分で原稿をすべて書かなければならない」というのは単なる思い込みで、話した内容を相手に編集して形にしてもらう、というのもアリなのです。
ここからは、本の内容に言及していきます。
主に、ひろゆき氏の人生観を表しているエピソードを紹介していきます。
正攻法で勝とうとしない
ひろゆき氏が得意なことのひとつは「この分野なら勝てる」と見抜くことでした。
競争が激しいところや、自分の不得意な分野には一切手を出しません。
本書では、次のように語っています。
何かを成し遂げるために頑張らなければいけない場所を選んだ時点で、ちょっと頑張っただけでうまくいってしまう人に本気を出されたら、すぐに先を越される。
ひろゆき「1%の努力」ダイヤモンド社(2020)
だから自分にとって頑張らなくても結果が出る場所に行ったほうが、絶対にうまくいく。
ひろゆき「1%の努力」ダイヤモンド社(2020)
つまり、最小の努力で成果を出すためには、勝負する場所を見抜く力が必要なのです。
勝負どころを見極めるためには、自分には何ができて、何ができないかを分析する必要があります。
ひろゆき氏の場合は、自身の特性について次のように語っています。
- 他人の考えたものをベースに、伸ばせる部分を見つけたり、改善点を指摘するのが得意
- 0から1を生み出すタイプではなく、1を10に成長させるタイプ
- ロジックを重視する
たとえば、2ちゃんねるやニコニコ動画は、これらの特性を活かして生まれたサービスだそうです。本書では、次のように語っています。
2ちゃんねるは、「あめぞう」という掲示板を真似した作ったと先に書いた。ニコニコ動画も、ユーチューブにコメントを載せる仕組みを作ったドワンゴの社員がいたので、それに乗っかっただけだ。
ひろゆき「1%の努力」ダイヤモンド社(2020)
競争が少なく、なおかつ自分の特性を活かせる場所を探すのは、相応の分析力がないとできないのではと感じます。
自身の考え方や行動のクセを客観的に分析しつつ、人々の考え方やライフスタイルの変化、流行など、その時代の傾向を読むということだからです。
それができるということは、ひろゆき氏はシンプルに能力が高いのだと考えます。
- 競争が少なくて、努力しなくても勝てる分野を見つける
- そのために、自分の考え方や行動のクセを客観的に把握する
逆張り思考で自分だけのポジションを手に入れる
ひろゆき氏は、ユニークな人が生き残ると主張しています。
ユニークとは「人とちょっと違う面を持っている」という意味です。
たとえば、質問したことに対して想定外の答えが返ってくるとか、変わった趣味を持っているなどです。
しかし、そういうものがない人は大勢います。(私もそうです)
そんな人のために、ひろゆき氏は次のようなアドバイスをしています。
大勢の中で1人しかいない役割は、特殊なポジションとしてメリットが発生する可能性が高い。
だから、あまり後先のことは考えずに、手を挙げるといい。
「特殊なポジションに手を挙げる」
ひろゆき「1%の努力」ダイヤモンド社(2020)
例に挙げているのは、学級委員だったり、飲み会の幹事などです。
普通なら躊躇するような役割だからこそ、特殊なポジションを得ることができます。
他にも、ひろゆき氏は次のようにも語っています。
世の中は、本当にみんな同じことしか言わない。そんな中で、ちょっと違う視点からモノが言えれば、一気に抜きんでることができる。
ひろゆき「1%の努力」ダイヤモンド社(2020)
これは、特殊なポジションに立候補するのではなく、発言の仕方を変えることで実践することができます。
たとえば、打ち合わせの場で「逆にこんなのどうですか?」と前置きしてから、常識とは真逆のことを言ってみます。
ひろゆき氏はこのことを「逆張りで考える」と表現しています。
私は、王道の意見を言ってしまうので、逆張りというのは自分にはない感覚でした。
逆張りの発言をしようとしたら「間違ったら恥ずかしい」と思って躊躇してしまうと思います。
しかし、普通じゃないことを言うから、「え?」という反応が来るのが当然です。
議論を活発化する起爆剤を入れるつもりで、思い切って言ってみましょう。
多少変なやつと思われるでしょうが、その積み重ねです。
ゆくゆくは、自分だけのポジションは確立できるはずです。悪目立ちしないか心配ですが。
最小の努力、最短で結果を出したあとの過ごし方
ひろゆき氏は学生時代、ピザ屋のバイトをしていました。
信号を通らないルートや抜け道を知っていたので、他の人の1/2の時間でピザの配達ができました。
とはいえ、人の2倍働いても給料は2倍にならないので、1時間のうち30分は友達の家に寄ってゲームをしてからピザ屋に戻っていたそうです。
ひろゆき氏は浮いた30分をサボることに使っていますが、人によっては速攻でピザ屋に戻って次の配達に出かけるでしょう。(私は圧倒的に後者です)
しかし、ひろゆき氏によると、こなす業務量を増やしても幸せにはれないのです。
つまり、重要なのは「業務効率化によって生み出した時間を何に使うべきか?」です。
業務効率化によって時間が余ったら、あなたはどうしますか?
- サボる、スケジュールに余白を作る
- もっと仕事をする
…ひろゆき氏による正解は、サボること!
人生は有限なので、多くの時間を好きなことに割くほうがよい。というのがひろゆきさん流の考え方です。
他にも、浮いた時間を確保しておくことのメリットは、スケジュールに余白を残しておくことで、突然訪れたチャンスをきっちりモノにするということにもつながります。
チャンスを掴むための練習をするよりも、いつでもチャンスを掴むことができる状態にしておくことが重要だとひろゆき氏は語ります。
まとめ
今回は、ひろゆき氏の著書「1%の努力」を紹介しました。
今回の記事をまとめると、
- 努力して、正面突破で乗り切ろうとすると幸せになれない
- 自分が頑張らなくても勝てる分野を探す
- 逆張り思考で自分だけのポジションを確立する
- チャンスを掴むための練習をするよりも、いつでもチャンスを掴むことができる状態にしておく
念のため補足すると「1%の努力」では、具体的なノウハウはほとんど紹介されていません。
ひろゆき氏の生き方、考え方が披露される箇所が多いため、そこからどのような気づきを得るかがポイントです。
私は「今回の記事のまとめ」のようなポイントに注目しましたが、読む人によっては別の部分が重要と思われるかもしれません。
本書の内容を詳しく知りたい方は、手に取ってみてください。
今回の記事が、あなたのお役に立てると嬉しいです。