どの職場にも、圧倒的に仕事ができる人がいると思います。
その人は、なぜ圧倒的な結果を出しているのでしょうか。
一般的な社員との違いはどこにあるのでしょうか。
今回は、次のような人に向けて記事を書きます。
- 圧倒的に仕事ができる人が、見えないところで何をしているか知りたい
- 他の社員と差をつけるために、何をすべきなのか知りたい
この記事を読むと、次のメリットがあります。
- 他の社員と差をつける方法がわかる
- 仕事に対するモチベーションが上がる
今回参考にした本はコチラです。
【結論】圧倒的に結果を出す人は、徹底的に準備をしている
結論からお伝えします。
圧倒的に結果を残す人は、徹底的に準備しています。
「普通、そこまでやる!?」と思ってしまうほど、まさに徹底的です。
そこまでやるかやらないかで、結果を出せるかどうかが決まります。
本書では、次のように書かれています。
「ほかの人にはできないことをやってのける人」「仕事でどんどん成果を上げていく人」というのは、実は人から見えないところで、できないことをできるようにするために、あるいはここぞという場面で望ましい対応がとれるようにするために、徹底的な準備をしているのだと思います。
鳩山玲人『桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか』 株式会社幻冬舎(2014)
仕事ができる人は、能力が高い、頭の回転が早い、集中力が高いなどの特徴があると思われがちですが、実はそうではないそうです。
「能力の優劣ではなく、準備によって決まる」と著者は主張しています。
「結果を残すのに必要なのは、能力ではなくて準備」というのは、自分は平凡だと感じている人には(私もそうです)、救いとなる考え方ですね。
平凡社員からデキる社員になるために、準備の重要性を紹介していきます。
徹底的に準備をすべき理由
なぜ、仕事で結果を残すために、徹底的に準備をすべきなのでしょうか。
それは「仕事の全体像を把握するため」です。
枝葉の細かい部分を先に知るよりも、全体像を把握しておいたほうが、物事を理解しやすいと思いませんか?
全体像を把握してから詳細の説明をしたほうがよい例として、仕事の引き継ぎを例にあげます。
まず、A業務の概要を説明します。
この業務の目的は、XXXです。
やってもらう内容は、大きく分けて2つあります。
1つ目は○○○、2つ目は△△△です。
では、1つ目の○○○の具体的な手順を説明します。
xxxのソフトを起動してください。(具体的な手順の説明をしていく)
今からA業務の引き継ぎをします。
まずxxxのソフトを起動してください。
次に、◇◇◇のボタンを押して、□□□を入力します。
□□□を入力するときは、○○○に注意してください。
なお、入力を間違えたときは×××してください。
次に…(具体的な説明が続く)
いかがでしょうか。
Aという業務を説明するとき、まずは全体の概要を話してから、具体的な手順を説明するほうがわかりやすいと思います。
著者は、仕事の全体像を掴むことが大切だと主張しています。
それでは全体像を掴むために、どの程度の準備が必要なのでしょうか。
どのくらい準備をすればいい?
著者は、率直に言って、引くほど準備をしています。
どのくらい準備しているかというと
入社後は、部署内にある本や資料すべてに目を通しました。
周囲の人がみんな帰った後、会社に居残りして、キャビネットに並んでいる分厚いファイルや書籍などを読み漁ったのです。
鳩山玲人『桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか』 株式会社幻冬舎(2014)
いかがですか?
ここまで徹底的にやれますか?(正直、私は無理です…)
一般的な社員を代表して、私の仕事のやり方を発表します。
- 職場にある資料を全部読もうなんて考えたこともない
- そのときに必要な資料を、必要なときにだけ読めばいいじゃん
- 本棚に入っている法律関係の難しそうな資料は、読んでも理解できない
コスパ重視で、仕事とプライベートのバランスを取ることを重視するなら、さっさと家に帰って、趣味を楽しんだり、家族との時間を過ごしたほうがいいでしょう。
しかし、仕事で圧倒的に結果を残したければ「普通の人はそこまでやらない」というレベルまでやる覚悟が必要です。
正直、著者と同じレベルで準備をするのは難しいと思います。
平凡な私たちは、諦めるしかないのでしょうか。
いいえ、まだ諦めないでください。
先日、弁護士の方から参考になる話を聞いてきました。
それは「あなたの守備範囲を、ひとまわり広げる」という方法です。
【小さく始める】あなたの守備範囲を、ひとまわり広げる
これは、ある研修で、講師の弁護士から聞いた話です。
講師は次のように話していました。
「仕事の依頼があっても、やったことないとか、知らないとかを理由に断っていては仕事になりません。
自分の守備範囲を広げるよう努力しなければ、仕事を引き受けることができないのです。
私は普段から、知らないことを調べるときは、もう一回り範囲を広げて勉強しています。
たとえば、ある法律の第○条を調べたら、同じ節にある他の条文も勉強するとかです。
必要な箇所を、もうひとまわり広げて勉強していくと、わかる分野が増えていきます。
法律の勉強に限らず、調べたいことのもうひとまわり広い部分を勉強していくと、あなたの力になっていきますよ」
なるほど、確かにそうですね。
本書の著者のように、職場にある全ての本や資料を読み込めば、他の社員と圧倒的に差を広げることができそうです。
しかし、ハードルが高くて実践できない場合は「自分の業務に必要な知識を調べるときに、もうひとまわり広い範囲を勉強する」という方法を試してみてください。
必要な知識プラスアルファの知識を得ることで、少しずつ他の社員との差を広げることができます。
まとめ
今回の記事のポイントは、次のとおりです。
- 結果を残す人は、徹底的に準備をしている
- 仕事の全体像を把握すべき
- 調べ物をするときはもうひとまわり広い範囲まで勉強する
今回の記事が、あなたのお役に立つと嬉しいです。