こんにちは、コウタロウです。
突然ですが、あなたは「才能」の正体を知っていますか?
才能とは、特別な人だけが持っている非常に優れた能力というイメージがあると思いますが、実はそうではありません。
「才能」は誰にでもあります。
成果につながっていないとしたら、単にうまく才能を活用できていないだけなのです。
あなたの才能とは?どうしたら成果に繋げることができるのか?
これらの疑問を解決すべく、『ストレングスファインダー2.0』を紹介します。
本書では、次の内容を解説しています。
- 才能の正体とは何か
- 才能を明らかにするためのウェブテスト(=才能の見える化)
- 才能を活かして能力を発揮するための行動アイデア
今回の記事は、次のような悩みを持つ人におすすめです。
- 自分には才能がない
- そもそも才能って何?
- 自分の強みを活かしたい
また、私が実際にウェブテストを受けてみて感じたことを、「HUNTER×HUNTER」にたとえながら紹介していきます。
ストレングスファインダー2.0の概要
本書のキーワードは、次の3点です。
- 才能
- 投資
- 強み
本書では、「強みの方程式」が次のように紹介されています。
才能(頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン) × 投資(練習やスキル開発、知識を身に付けるためにかける時間) =強み(常に完璧に近い成果を生み出す能力)
トム・ラス「さあ、才能に目覚めよう 新版 ストレングスファインダー2.0」日経BP 日本経済新聞出版本部(2017)
言葉だけではわかりづらいので、それぞれの言葉の意味を解説をします。
才能の定義
才能とは、資質です。
言い換えると
才能とは
「あなたの考え方、感情、行動のクセで、ついついやってしまうもの」です。
つまり、「才能は崇高で、素晴らしいもの」とか「ごく限られた人だけが持っている優れた能力」というイメージは間違いです。
「私には才能がない」という表現も誤りです。
「才能」とは「私は○○○しがち」いったような、誰にでもあるクセのことです。
さらに、才能を活かすことができる分野で、トレーニングやスキル開発をすることで、優れた結果を発揮できるようになります。
トレーニングやスキル開発のことを「投資」と呼び、優れた結果を発揮できる状態のことを「強み」をいいます。
投資の定義
投資とは、知識やスキルを身につけるために費やす時間のことをいいます。
たとえばプログラミング学習や、金融に関する知識を習得することなどです。
資質を持っているだけでは意味がなく、トレーニングによって資質を磨き上げなければ、強みの状態にすることができません。
このとき、自分の資質にあった分野で結果を出そうとすることが大切です。
なぜなら、練習量が同じでも、資質に合うことに取り組んでいるかどうかで、大きく成果が変わるからです。
生まれつきの資質を伸ばすトレーニングを積むことで、優れた結果を残すことができる「強み」を発揮することができます。
強みの定義
強みとは、あなたの資質にあったスキル開発や、トレーニングによって、成果を生み出すことです。
才能とは、強みを発揮するための一要素にすぎず、才能=強みではありません。
才能自体は単なる資質であって、その人のクセのようなものです。
資質を持っているだけでは意味がなく、それを活かすためのトレーニングを積むことによって「強み」に昇格します。
知識やスキル、練習も、強みを育むために不可欠な要素です。
一方、自分の才能とは無関係なことや、苦手なことをトレーニングしても、強みを発揮することはできません。
全力で努力をし続けても、結果を残すことはできず、いばらの道を歩むことになります。
才能をみえる化するウェブテストの特徴
本書では、才能を見える化するためのウェブテストを受けることができます。(本書に付属のアクセスコードがあって、1回だけテストを受けることができます)
- 約180問の質問に答えて、才能を見える化する
- 才能(=資質)の種類は34で、あなたがどんな資質を持っているのか、トップ5を把握できる
- テストを受けるだけで強みを発揮できるわけではない。単に資質を把握するだけ。強みを発揮するためにはトレーニングが必要
才能を「HUNTER×HUNTER」の念能力にたとえると?
ここからは、『ストレングスファインダー2.0』を「HUNTER×HUNTER」の念能力にたとえて説明していきます。
資質を見出すためのウェブテストは、「HUNTER×HUNTER」の「水見式」に似ています。
水見式とは、自分のオーラがどの系統に属するのかを判別するテストです。
グラスに水を満たし、その上に葉を浮かべ、両手をかざして念を込め、葉と水の状態が変化した具合を見て、オーラを判別します。
ストレングスファインダーと水見式には、次のような共通点があります。
- 自分の資質を把握することができる。
- 資質を見出すだけでは意味がない。
- 資質を伸ばすトレーニングが必要。
具体的に、どのような共通点があるのかを紹介していきます。
ストレングスファインダー=水見式
ストレングスファインダーでは、ウェブテストを受けることで自分の才能がわかります。
でもそれだけです。
「HUNTER×HUNTER」でいえば、オーラの系統がわかっただけの段階です。
その後、何も修行をしなければ意味がありません。
つまり、自分の系統を診断するだけでは意味がなく、自分に合った念能力を身につけるためのトレーニングを積んでいかなければなりません。
【重要】自分の系統と相性の良い念能力を習得すること
念能力を習得するうえで超重要なのは、自分のオーラの系統との相性を考慮することです。
系統は先天的なもので、環境や修行で変えることができません。
そのため、系統自体を変えるよりも、系統に合った念能力を身につけるための修行をします。
自分の系統と相性の悪い念能力は習得が困難で、仮に習得したとしても威力や精度が減少してしまいます。
これは才能でも同じことが言えます。
才能とは思考や行動のクセのことで、つまり不変の要素です。
才能自体を変える努力をするのではなく、才能を伸ばすために全力を尽くした方が成果が出やすいのです。
本書は、才能を磨き上げることを次のように表現しています。
最も成功している人は、その人が持つ高い才能を起点にしてスキルや知識を身に付け、練習を積んでいる。こうすれば、才能は何倍にも増幅して開花するのだ。
トム・ラス「さあ、才能に目覚めよう 新版 ストレングスファインダー2.0」日経BP 日本経済新聞出版本部(2017)
あなたの才能(思考や行動のクセ)を、どのように活かすか?
ストレングスファインダーによって、自分の資質が明らかになったら、次は何をすべきか。
答えはシンプルで、①トレーニングと、②弱点の管理です。
まずは、トレーニングについて解説します。
才能を活かすトレーニング|自分の資質に適した分野を磨く
「HUNTER×HUNTER」の念能力の習得は、以下の方程式で表現できます。(筆者なりの解釈です)
系統の適正×修行=強い念能力
つまり、自分の資質に適した分野でトレーニングを積むと、強みが最大限に発揮されます。
これをストレングスファインダーに置き換えると、以下の方程式となります。
才能×投資=強い
自分の才能を考慮したうえで、スキルや知識を身につけたり、トレーニングをすると、才能が何倍にも発揮されて、強みと呼ばれる状態になるのです。
最悪なのは、自分の資質とは相性の悪い能力を身につけようと努力してしまうことです。
好きでやっていることだとしても、努力しても報われない可能性が高く、いばらの道をいくことになります。
弱点を管理する
はじめに断っておくと、弱点とは下位の資質のことではありません。
資質はその人のクセの一種なので、上位の資質は「意識しなくても、ついできてしまうこと」といえます。
長所と短所が表裏一体であるように、上位の資質が弱点になりえるのです。
弱点とは、次のような状態になっていることです。
- 資質をうまく活かせない状態
- 資質の活用方法を誤っている
たとえば「公平性」の資質を持っている人を例に挙げます。
公平性とは、ルールを遵守し、人々や物事を平等に扱おうとする資質です。
ルールが明確なら、それを淡々と実行することができますし、ルールがなければみんなが納得できるルールを作ることもできます。
一方で、個人のニーズに対応することが苦手だったり、ルールに固執するため融通が効かない人と思われてしまいがちでもあります。
長所となるものが短所として発揮されてしまうことを防ぐために、次のように対処することができます。
- 弱みを自覚する
上位になっている資質も、状況によっては弱点になり得る
資質を活かせるシーン、弱点になり得るシーンを自覚する - 弱みは克服するのではなく、管理する
自分のクセを把握しておくことで、悪い結果にならないように管理する。
まとめ
今回の記事では、ストレングスファインダー2.0を紹介しました。
- 「才能」とは「私は○○○しがち」いったような、誰にでもあるクセのこと
- あなたの資質にあったスキル開発や、トレーニングによって強みを発揮することができる
- 長所を短所にしてしまわないように、弱点を管理する
ストレングスファインダーのテスト結果を活用する方法は、調べればたくさん出てきます。
ぜひウェブテストであなたの才能を明らかにし、活用してください。
今回の記事が皆さんのお役に立てると幸いです。