こんにちは、コウタロウです。
初めて直面する問題や、対処したことのない課題を解決するとき、
- 何から手をつけていいかわからない
- 本質が何なのか見当もつかない
と困った経験はありませんか。
今回の記事は、問題解決の糸口を探るときに役立つテクニックを紹介します。
この記事を読むと、
というスキルが身に付きます。
なお、今回参考にした本は次のとおりです。
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ロジックツリーをお手軽アレンジ
結論からお伝えします。
ロジカルシンキングの定番である「ロジックツリー」をお手軽アレンジし、
「おおよそもれなく、ダブりなく分解できればOK」として使います。
ロジックツリーを初めて知る方のために簡単に説明します。
ロジックツリーとは?
まず問題とは、さまざまな要素が複雑に絡み合ってできています。
ロジックツリーは、複雑に絡み合った要素を分解、整理するときに有効なテクニックです。
論理(=ロジック)を、木(=ツリー)の幹から枝分かれしていくように、物事を分岐させていきます。
『コンサル1年目が学ぶこと』では、次のように紹介されています。
大きくて複雑な問題でも、ロジックツリーを使って小さな問題に分解することで、
それぞれの論点についての議論ができる。
それぞれの論点を分析することで、全体の答えを出すことができる。
大石哲之『コンサル一年目が学ぶこと』(2014 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)
ロジックツリーを使うときのポイント
ロジックツリーを使うときに気をつけるポイントは、原因や解決策を、モレなく、ダブりなく洗い出すことです。
ただし、モレやダブりをなくす精度を高めるためには、トレーニングが必要です。
まずは難しく考えすぎず、「だいたいこんな感じ」のお手軽ロジックツリーを使ってみるといいと思います。
お手軽ロジックツリーでもいい理由
普通の会社では、ロジックツリーを使う人はほとんどいないと思います。
私は一般事務職として、今の会社に10年以上勤めていますが、ロジックツリーを使っている人を見たことがありません。
あなたも周りを見回してみてください。
実務でロジックツリーを活用している人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
つまり、少しやってみるだけで周りと差をつけることができます。
がっつりと本気でやらなくても、「お手軽アレンジしたロジックツリー」で十分だと思います。
具体的なお手軽ロジックツリーの使い方
一般事務レベルで使うロジックツリー
ロジックツリーにはいくつか種類があります。
私が仕事でよく使うロジックツリーは、次の3つです。(一般事務職レベル)
今回は問題解決の糸口を探すことが目標なので、「問題の原因を特定する」のお手軽な使い方を紹介します。
手順
- 解明したい問題を紙の左端に書く
- 左から右にいくにつれて、抽象的なものから具体的なものにする
※考えた原因に対して、「なぜ」をくりかえし、本当の原因を深掘りします。 - だいたいでいいので、モレやダブりがないかチェックする
- モレがありそうなら、ひとまず「その他」という項目を作っておく
- できあがったら、他の人に説明してみる
大切なのは、たたき台を作ってみることです。
「精度が低い」「モレやダブりがあるからダメ」などはいったん横に置いておきましょう。
最初から完璧を目指さず、ひとまず紙に書き出すことが重要です。
ロジックツリーのたたき台ができたら、それを人に説明してみます。
他の人に説明するメリット
人に説明するメリットは2つあります。
私は同僚(もしくは先輩)と、上司の2人くらいに説明しています。
ロジックツリーの精度を高めつつ、ついでに状況報告になるので便利です。
お手軽ロジックツリーができたら、原因を見渡してみます。
重要と思われる原因に対して、問題解決のアクションを考えていきましょう。
ちなみに、人が抱えている課題の相談をされたときも、お手軽ロジックツリーを使って図示するという使い方をしています。
相手と自分の頭の中が整理されるので、重宝しています。
まとめ
今回は、問題の原因を探る方法として、お手軽ロジックツリーを紹介しました。
内容を簡単にまとめると、
でした。
ロジックツリーを詳しく学びたい方には、
齋藤 嘉則 著の『問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』という本がおすすめです。
ロジックツリーの具体的な使い方のほか、問題解決のための思考方法である「ゼロベース思考」や「仮説思考」が紹介されています。
ぜひ参考にしてみてください。